媚薬の成分を専門家がまとめてみました!

ハートの器に入った媚薬の成分

媚薬の成分について

媚薬には女性をよりオーガズムに達しやすくするものや、性交痛を和らげるものなど、セックスに纏わる様々な効果が期待できる成分が配合されています。

AVや小説などで媚薬を題材にした作品にフィクションが多い中、本当に媚薬は効果があると言えるのでしょうか?
今回は実際にAV女優も愛用する植物性の成分を中心に解説&まとめていきたいと思います。

しかしながら、これらの媚薬の成分は必ずしも全ての人に効果があるというわけではありません。
女性によって相性がありますので、様々な媚薬を試してみることをお勧めします。

生薬・漢方のイメージ

性欲を高める媚薬成分

そもそも女性の性欲が無ければ、セックスという行為をすること自体が難しくなってしまいます。
女性は生理の影響で体調不良が起きやすい時期があり、性欲が高まりづらい原因となってしまいます。

生理の周期は約1ヶ月だと考えると、1ヶ月中の約2週間は性欲が高まりづらい時期ということになります。
性欲が高まりづらい時期をケアしてくれるような成分をまとめてみました。

マカ

マカ

マカは南米ペルー原産の根野菜です。
標高4,000m以上で育つため、根に大量の栄養を蓄えています。 アミノ酸・ビタミン類・ミネラル、どれもが豊富に含まれているため、多くの滋養強壮食品に含まれている成分です。

また福岡県にある中村学園大学薬膳学科の研究ではマウス実験により、黄体ホルモンと卵胞ホルモン、両方の女性ホルモン血中濃度が上昇したという研究結果が出ており、女性ホルモンの分泌量を増やして性的な意欲を高める効果が期待できるということが明らかになりました。

女性ホルモン(エストロゲン)は女性の髪や肌の調子を良くし、精神的にポジティヴで活発的になるような効果があります。

ガラナ

ガラナ

ガラナは南米原産の植物で、主に果実を利用します。
北海道では清涼飲料水が商品化されていることもあり、ご存じの方も多いのではないかと思います。

ガラナの果実は、アマゾンの原住民が古くから精力剤として利用しています。
また解熱剤や頭痛薬としても利用されているとのことです。
ガラナに含まれるカフェインは興奮作用・血行促進効果があるので、女性の性欲を高めるのにもってこいの成分です。

近年カフェインに関してはカフェイン中毒が懸念されていますが、カフェインは上手く付き合って行けば頼もしいポリフェノールの一種です。
媚薬の他にはエナジードリンクやガムなどに含まれており、眠気を覚まし、集中力を高める効果がある成分です。

カフェインの他にもカテキンが含まれており、疲労回復やスタミナ増強にも効果が期待できるハーブです。

トンカットアリ

トンカットアリの参考画像

トンカットアリと聞くと蟻の一種なのではないかと思う方もいるかもしれませんが、こちらは東南アジア原産のハーブです。
また別名で朝鮮人参ともいい、漢方としてとても有名な成分ですね。
マレー語でアリさんの杖という意味で、アリというのはモハメド・アリと同じイスラム圏でよくあるファミリーネームですね。

古くから現地では精力剤として親しまれており、現在も利用が盛んで自然のバイアグラとも呼ばれるほどです。

トンカットアリの特徴としては、L-アルギニンというアミノ酸を大量に含んでおり、L-アミノ酸は様々な栄養ドリンクにも配合されているように、血行を促進し活発的にする効果が期待できます。

ヒハツ

ヒハツのイメージ

ヒハツはコショウ科の植物で、胡椒のような黒い身をつける植物です。
ヒペリシンという成分は、抗うつ・抗ストレス・不安感を和らげる効能が期待されており、サプリメントに使われることが多いです。
またセントジョーンズワートという成分も多く含まれており、こちらも媚薬で比較的多く見られる成分です。

女性がオーガズムに達するのに重要なホルモンである、ドーパミンとセロトニンを分解してしまう「モノアミンオキシダーゼ」という酵素の働きを阻害し、女性がイキやすい体内状況を作る効果があります。

ストレスや不安感を和らげる効能もあるとされているので、生理中の性欲減退にも一定の効果があるのではないかと期待できます。

スッポン

すっぽん

すっぽんは鍋料理などに使われており、生き血を飲むことで精がつくなどとも言われているお馴染みの成分ですね。
生き血にはL-アルギニンという、血管を拡張し血行を促進するアミノ酸が大変豊富に含まれており、これが効果の要因だとされています。
またコラーゲンを大量に含んでおり、肌をプルプルにしてくれる美容成分としてもお勧めできます。

すっぽんには、ロイシンという肝臓の働きを促進する効果があるアミノ酸も含まれているので、アルコールの摂取が多い方にもお勧めしたい成分です。

ムイラプアマ

ムイラプアマのイメージ

ムイラプアマは南米ブラジル原産の性機能を増強すると言われている植物で、古くから原住民にセックスの悩みを解決する薬草として用いられてきました。

ムイラプアマに含まれるムイラプアミンという成分には、性欲の増進や血流促進作用といった効能が認められており、近年では欧米でも注目が集まり、強壮剤や媚薬として幅広く使用されています。

下着に手を伸ばす女性

イキやすくする媚薬成分

媚薬で女性をイキやすくする成分はどのようなものがあるのでしょうか。
女性がオーガズムに達するためには精神的にリラックスしているという状況が大前提ではありますが、自律神経やホルモンに作用する成分が必要です。

ビンロウジ

檳榔の画像

ビンロウジ(檳榔子)は、東南アジアで嗜好品としてストリートでよく売っているヤシの実です。
アルカロイドの一種であるアレコリン・アレカイジンを含み、女神散・九味檳榔湯など中国漢方としても利用されています。
ビンロウジをキンマという植物の葉に蒔いて噛むと高揚感が生まれ、禁酒文化が強いインドなどでは合法のアルコールや麻薬として人気を博しています。

中国漢方としては肩こり・倦怠感・動悸の改善に効果があるとされており、大変重宝されてきました。
ただし最近では発がん性もあるという研究結果も出ており、注意が必要な成分の一つと言えるかもしれません。また血圧をあげる効果があるので、高血圧の方の利用には注意が必要です。

メントール

メントール

メントールはハッカから抽出した植物性油で、清涼感があり香水や食品に利用されています。
タバコなどでもお馴染みなので知っている方が多い成分ですよね。

メントールは大変多くの媚薬クリームに使われている成分です。
直接性欲を高めたり、イキやすくしたりする効果は期待できなさそうですが、塗った部分の血行を促進し、女性の敏感な性感帯に程よい刺激を与えることができます。
一味違ったセックスをしたいマンネリ感のあるカップルにオススメの成分です。

またメントールは悪臭を予防してくれますので、性器からの悪臭を予防します。
性器は悪臭が発生しやすい部分ですので、女性(男性)が自分で塗っておく使い方をしている方も少なくないようです。

女性のおなかの上に乗った花

性交痛を和らげる成分

性交痛は女性がセックスに恐怖心を持ってしまう大きな理由の一つです。

当然のことですが、痛みがあれば女性が夢中になってしまうような強いオーガズムを伴うセックスは実現不可能です。
気持ちの良いセックスのために、痛みをケアしてくれるような成分をまとめてみました。

カンフル

樟脳

カンフルとは樟脳とも呼ばれ、古くから中国漢方や生薬として利用されてきた成分です。
クスノキから抽出されるほか、最近では化学合成もされるようになりました。
あのサロンパスやムヒシリーズに利用されているほど、痒み止め・炎症・虫刺されなどに効果があるとされています。

また血行促進効果も期待でき、媚薬クリームにも配合されている注目の成分です。

女性の敏感な部分に塗ることで、血行を促進しつつ快感を感じやすくします。
カンフルが配合されたボディクリームは元々ひび・あかぎれなどに効果あるものですので、セックスの痛みの改善も期待できます。

 

シトルリン

シトルリン

シトルリンはスイカなどウリ科の植物から発見されたアミノ酸の一つです。
アルギニンと組み合わせて摂取することで血の巡りが改善すると言われており、サプリメントとして人気のアミノ酸です。

冷え・むくみの解消、肌の潤いなどを改善し、濡れにくい女性が積極的に摂ることで潤滑液の分泌を増やす効果があります。
潤滑液が不足すると、挿入時に痛みを生じてしまいやすくなってしまいます。

公益社団法人日本生化学会が発行する生物学ジャーナルでは、シトルリンが血管に発生させる一酸化窒素(NO)が血管を膨張させ、血行を促進する効果が期待できることが紹介されていますので、情報ソースを載せさせていただきます。

公益社団法人日本生化学会 生物学ジャーナル 特集:アミノ酸機能のニューパラダイム

ベッドの上でだるそうにする女性

女性のホルモンバランスを整える成分

セックスには直接関係ありませんが、ホルモンバランスが崩れている女性は性欲が高まりづらかったり、オーガズムに中々達することができなかったりするとされています。
出産直後や閉経後は女性ホルモンの分泌量が減り、潤滑液の減少や膣の収縮が起きてしまい、性交痛や不感症の原因となってしまいます。
ここではホルモンバランスを整えてくれる成分についてまとめています。

馬プラセンタ

プラセンタ

馬プラセンタは馬の胎盤から抽出した成分です。
胎盤は受精卵を赤ちゃんに育てる大変栄養価の高い臓器であり、特にドーパミンやセロトニンといった、女性がイクのに必要なホルモンの合成に必要不可欠なアミノ酸(トリプトファン・フェニルアラニン)を豊富に含んでいるということで大変注目を集めています。

媚薬には馬プラセンタの他に豚プラセンタも比較的多く使用されておりますが、馬プラセンタの方がより菌類が少ないので安全度は高いとされています。
人の胎盤も美容外科手術における顔面美容注射などで使われています。なお、人の胎盤は医療機関の許可が無いと利用することはできません。

大豆イソフラボン

大豆

みなさんおなじみの大豆イソフラボンは植物性エストロゲンと呼ばれるポリフェノールの一種です。
植物性エストロゲンとは、体内に取り込まれることによってエストロゲン受容体に作用し、体にエストロゲンを取り込んだ時と同じような効果をもたらします。

エストロゲンは女性の髪・肌の健康や、精神の健康に必要不可欠であり、女性がオーガズムに達しやすくなったり、性欲が高まりやすくなったりするのに必要な性ホルモンです。

エストロゲンが不足してしまうと、潤滑液が不足してしまったり、生理不順を引き起こしてしまったり、精神的な不安定などで女性がイクのを妨げる体内環境・精神状態になってしまいがちです。

危険な成分が入ったボトル

避けておきたい危険な成分

媚薬の中には避けておきたい危険な成分が配合されていることもあるのでご注意ください。
特に安価な海外製の媚薬に危険な成分が配合されているのを頻繁に見かけます。

これらの成分は副作用も強く、健康被害も報告されていますので避けるようにしてください。

スパニッシュ蠅(INVERMA)

スパニッシュフライ

スパニッシュフライとも呼ばれるこちらは、名前の通り昆虫の一種です。
たまにこちらをハーブの一種としている、怪しい海外媚薬販売サイトなどもありますので注意が必要です。

ハンミョウ科の昆虫を粉末上にしたもので、カンタリジンという毒性の強い成分が含まれています。
「斑猫の粉」という中国漢方として利用されていた歴史もありますが、カンタリジンは致死量がわずか30ミリグラムという猛毒ですので、日本では医師の許可なしに輸入もしくは購入のできないものとなっているようです。

海外から個人輸入しても税関で止められてしまうことは間違い無いので、海外サイトなどから購入することは避けてください。

カンタリジンの副作用として性器周りの充血があるのですが、この副作用を利用して媚薬として利用している国もあるようです。
しかしながらカンタリジン自体に性的欲求を高めるような効果は一切見られませんので、ご注意ください。

シルデナフィルなどバイアグラ

バイアグラの画像

シルデナフィルはバイアグラの有効成分です。
バイアグラは勃起不全薬として有効なものですが、海外サイトから個人輸入する際は気をつけておきたい薬品です。

またシルデナフィルは女性が摂取するとクリトリスの充血、血行促進などの効果はありますが性欲自体が高まるというような効果はありません。
これは男性も同様です。バイアグラに関して正しい知識を身につけてください。

バイアグラにはシアリスとレビドラなど類似品もあるようですが、こちらも同じように性欲を高める効果はありません。
バイアグラは副作用が必ずと言っていいほど現れる大変強い医薬品ですので、医師の処方箋および診察なしに個人が使うことは大変危険です。

身近な食べ物

身近な食べ物における媚薬効果

古代から媚薬は注目を集めており、歴史的に見ればタマネギやニンニクなど刺激的な野菜が媚薬として利用されてきた時代もあります。
古代ヨーロッパでは牡蠣が媚薬として扱われ、古代エジプトではザクロで作ったワインが愛用されていました。

これらの時代と比べて媚薬は科学的に進歩し、効果がより確立されるようになったと言えますが、身近な食べ物で媚薬効果があると言える食べ物はあるのでしょうか。

結論から言うと、身近な食べ物で十分な催淫効果をもつと医学的に証明された食べ物は現在ではありません。

しかしながら以下の食べ物は性欲を高める効果があるとされ、現在でも滋養強壮効果のある健康食品などとして利用されています。

チョコレート

チョコレートの原材料であるカカオには大量のカカオポリフェノールが含まれており、血行促進や動脈硬化の予防に効果があり、血の巡りを改善します。
またチョコレートを摂取するとアドレナリンという「やる気ホルモン」の分泌量が増え、行動が活発的になり、感覚器官の感度を上げる反応も見られます。

チョコレートにも色々ありますが、カカオ率の高いダークチョコレートをお勧めします。

牡蠣

牡蠣は古来より、精のつく食べ物として世界各国で利用されてきた歴史を持ちます。

この効果の秘密は皆さんご存知の「亜鉛」というミネラルです。
亜鉛はセックスミネラルと呼ばれるほどセックスに関係性のあるもので、作られる精子の量を増やしたり、粘膜の健康維持をサポートしたりすると言われています。

濡れにくい女性に是非摂取していただきたいミネラルで、粘膜で覆われている健康的な膣を維持するのに必要になります。

赤ワイン

アルコールは眠くなるイメージも強いので、性欲を減退させると考える方も多いのですが、適度なアルコールは精神をリラックスさせるため、飲みすぎなければ良い効果が得られるものでもあります。

特に赤ワインにはレスベラトロールという酵素が含まれており、血管の健康維持にとても効果があります。
血管をしなやかにする効能があるとされており、血管が詰まってしまうことを予防します。

くるみ

胡桃に含まれる油にはオメガ3(n-3系)脂肪酸という現代人に不足しがちな健康に良い油が含まれています。
脂肪は一般的に悪いものと思われがちですが、良質な脂肪を摂ることは健康維持に必要不可欠なものです。

オメガ3脂肪酸は悪玉コレステロール値を低下させ、血管中に脂肪が溜まってしまうことを防ぎます。
動脈機能を改善するということは、つまり血の巡りが改善するということですね。

唐辛子

唐辛子はカプサイシンと呼ばれる辛さの要因となるアルカロイドが大変多く含まれています。

カプサイシンが体に吸収されると体温が上昇し、汗や潤滑液などが分泌されやすくなります。
ただし食べすぎは逆に胃などの粘膜を傷つけてしまいます。
胃の働きが鈍くなっている生理中はお勧めできません。

コーヒー

アメリカの健康情報を掲載する雑誌の情報によれば、1日の始まりのコーヒー1杯は血行の改善と痛みの改善・脳内活性という効果が期待できるようです。
コーヒーに含まれているカフェインは、マウス実験において雌の交尾意欲をあげるという研究結果も出ています。

コーヒー豆の抽出液を乾燥させて粉末させたインスタントコーヒーよりかは本物のドリップコーヒーの方がより栄養価が高いので、ドリップコーヒーを飲むようにしましょう。